負担をかけずに卵管通過性を高める治療
卵管鏡下卵管形成術は、卵管の閉塞や狭窄により卵子・精子が通ることができない「卵管性不妊症」を対象とした内視鏡治療です。膣から子宮内にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、内蔵したバルーンを卵管に通して卵管通過性を回復させるのが目的です。合わせてバルーン内側を通す卵管鏡で、卵管内のヒダの構造を観察することもできます。 体への負担は少なく10分ほどで終わるため、日帰りで治療ができます。
日帰り卵管鏡下卵管形成術のメリット
- 基本的に1回の治療で済むことが多い
- 自然妊娠ができる
- 身体への負担が少ない
- 健康保険が適用になる
患者さまからよくいただく
ご質問を掲載しています
- Q卵管因子ならすべてFTの対象となりますか?
- A卵管采(卵管の腹膣側の先端)の部分で閉塞している場合は、日帰りFTではなく腹膣鏡下FTの適用となります。
また事前検査などでこの治療が受けられない場合もあります。
- Q麻酔はしますか?
- A日帰りFTは基本的に静脈麻酔で行います。腹膣鏡下FTは全身麻酔となります。
- Q手術時などに痛みはありますか?
- A個人差がありますが、手術時でもほとんど痛みがありません。検査より楽だとおっしゃられる方が多いです。
- Q妊娠率はどのくらいですか?
- A卵管の開通率は90%以上で、妊娠率は30~35%だといわれています。