ARTにおける新しい選択肢
再生医療とは人が本来持っているケガや病気を治す力を最大限に活かす治療です。
多血小板血漿(PRP)療法と呼ばれる再生医療は不妊治療外ではすでに実用化され数年経過しています。
世界のスポーツ選手などが実際にPRP療法を受けています。
また国内でも整形外科領域や歯科領域でも多用されている療法です。
多血小板血漿(PRP)療法について
患者さま本人の血液を用いて、多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)を組成し、標的部位へ注入する「再生医療」になります。
血小板は組織の修復、損傷部位の血管新生、創傷の治癒に必要な「成長因子」を多数放出することが知られています。
PRP療法は、このような血小板から放出される成長因子を専用の医療機器を使用して効率的に濃縮・組成し、治療したい臓器へ注入することによって、本来、自分の身体が持っている細胞の再生能力を局所的に最大化する治療方法です。
メリット
日帰りで治療可能です。
【子宮内膜投与】
子宮内膜が厚くなる、子宮内の環境が改善され、着床しやすくなる効果が期待できます。
【卵巣投与】
卵巣機能が改善され、妊娠挑戦の機会が増えます。
リスク・副作用
採血は少量であり、自分の血液を使用すること、当院で使用するキットは抗凝固剤などの添加物を含まないため、抗凝固剤によるアナフィラキシーショックなどが起こりにくいです。2021年6月時点でPRPによる重大な有害事象は報告されていません。
PRPを注入する際に痛みを感じることがあります。
安全性について
本治療法は再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づき、再生医療等提供計画の届出後、厚生労働大臣に受理された治療となります。
当院では、2020年4月に子宮内投与について受理され、2021年6月時点で国内では初めて、卵巣に対するPRP治療が受理されました。
PRP治療は保険適用外となるため自費診療となります。
自身の血液を用いた治療法ですので、アレルギー反応等の心配が少なく、これまでの国内外での使用において、重篤な副作用は報告されていません。ご希望の方、詳細は来院していただきお話ししますので診療時間内にお問い合わせください。
治療対象者
治療対象者
【子宮内膜投与】
体外受精において子宮内膜が薄い方
反復着床不成功例の方
【卵巣投与】
卵巣の機能が低下した方(卵巣機能不全)
投薬しても卵胞出現が困難で閉経に近い状態の方(早発閉経)
注意点
下記の患者さまは医師にご相談ください。子宮内膜投与は要相談、卵巣投与は治療対象外の可能性がございます。
血色素(Hb):11g/dl以下
血小板(Plt)が150,000/mm³以下
悪性腫瘍治療中
血小板機能異常症
非ステロイド性消炎鎮痛剤、抗凝固剤で治療中
治療の流れ(子宮内膜投与)
来院からご帰宅まで
約1時間半~2時間かかります。
治療のスケジュール(子宮内膜投与)
実施するタイミングは医師とご相談になります。
治療前、バランスの良い食事を心がけてください。
ご希望の方はお早めにお知らせください。
治療の流れ(卵巣投与)
来院からご帰宅まで
約1時間半~2時間かかります。
治療のスケジュール(卵巣投与)
実施するタイミングは医師とご相談になります。
治療前、バランスの良い食事を心がけてください。
ご希望の方はお早めにお知らせください。
料金について
基本料金
子宮内膜投与(1回目) | 120,000円 |
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子宮内膜投与(2回目) | 60,000円 |
卵巣投与(片方) | 275,000円 |
卵巣投与(左右) | 550,000円 |
※料金は全て税込です。