当院のNIPT外来について
非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT)とは
採血で調べる、赤ちゃんの染色体疾患の可能性
妊娠10週0日~12週6日に採血を行い、検査精度、安全性、そして医学的意義を考慮して、お腹の赤ちゃんの21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーについての可能性(陽性、陰性、判定保留)を調べるスクリーニング検査です。
検査を検討される方には、臨床遺伝専門医による遺伝カウンセリングを受けていただきます。
担当医師
まるたARTクリニック副院長
生殖医学研究所 所長
神戸大学大学院科学技術
イノベーション研究科 客員教授
東京農工大学 客員教授
濱田 雄行
Katsuyuki Hamada
略歴
- 1979年 愛媛大学医学部医学科卒業
- 1983年 愛媛大学大学院医学研究科博士課程(機能系)修了、医学博士の学位授与
- 1983年 愛媛大学医学部助手(産婦人科)
- 1988年 愛媛大学医学部附属病院講師(産婦人科)
- 1993年 客員研究員(アメリカ合衆国テキサス大学MDアンダーソン癌センター胸部外科学講座胸部分子腫瘍部門)
- 1997年 愛媛県立医療短期大学(現在愛媛県立医療技術大学)非常勤講師
- 2009年 九州大学大学院医学系研究学府非常勤講師
- 2017年 東邦大学医学部医学科臨床腫瘍学講座客員教授
- 2017年 愛媛大学医学部産婦人科学教室客員教授
- 2017年 加藤レディスクリニック
- 2019年 東京大学医科学研究所臨床ゲノム腫瘍学分野非常勤講師
- 2020年 東京農工大学客員教授
- 2024年4月 神戸大学科学技術イノベーション研究科客員教授
- 2025年4月 まるたARTクリニック 副院長 就任
資格
- 医学博士
- 生殖医療専門医・指導医
- 臨床遺伝専門医
- 検診マンモグラフィ読影認定医
- 検診乳房超音波認定医
- 日本専門医機構認定産婦人科専門医・指導医
- 公益財団法人日本スポーツ協会公認スポーツドクター
所属学会
- 日本産婦人科学会
- 日本生殖医学会
- 日本産婦人科内視鏡学会
- 日本遺伝子細胞治療学会
- 日本受精着床学会
- 日本産婦人科乳腺医学会
- 日本乳癌学会
- アメリカ遺伝子細胞治療学会
- 日本人類遺伝学会
- 日本遺伝カウンセリング学会
- 日本リハビリテーション学会
まるたARTクリニック特任副院長
西澤 春紀
Haruki Nishizawa
略歴
- 1997年 藤田医科大学医学部卒業
- 1997年 藤田医科大学病院 産婦人科入局
- 2000年 静岡赤十字病院 医員
- 2001年 藤田医科大学医学部 産婦人科 助手
- 2010年 藤田医科大学ばんたね病院 産婦人科講師
- 2012年 藤田医科大学医学部 産婦人科 准教授
- 2017年 藤田医科大学医学部 産婦人科 教授
(2025年 藤田医科大学病院総合周産期母子医療センター長兼任) - 2026年8月 まるたARTクリニック 特任副院長
資格
- 医学博士
- 日本専門医機構認定産婦人科専門医・指導医
- 日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
- 日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会認定 臨床遺伝専門医
- 日本周産期・新生児医学会認定 周産期専門医(母体・胎児)
所属学会
- 日本産科婦人科学会
- 日本生殖医学会
- IVF学会
- 日本産科婦人科遺伝診療学会
- 日本産科婦人科内視鏡学会
- 日本母体胎児医学会
検査の流れ
妊娠9週:当院卒業
妊娠10週0日~12週6日:遺伝カウンセリング
遺伝カウンセリング(1カップル 11,000円(税込))
原則、パートナーと一緒にご来院ください。
ご予約はお電話(052-764-0010)にてお願いします。
※持ち物:NIPT同意書、母子手帳、マイナ保険証または資格確認書
同意書にご夫婦ご署名の上、ご提出ください。
採血
遺伝カウンセリング後、同じ日に採血が可能です。
126,000円(税込)
NIPTを希望された場合に約10~20mlの採血をします。
通常、結果が出るまでに13日ほどかかります。大型連休等で遅れる場合があります。
約2週間後:結果報告
NIPTを受けられた方への結果報告は、遺伝カウンセリング(1カップル 5,500円(税込))で行います。
どのような結果が出て、どのように選択した場合でも「基幹施設」と連携して最後まで対応いたします。
NIPTのメリット・留意点
NIPTのメリット
- 母親の血液だけで、生まれる前の赤ちゃんの一部の染色体疾患を検査できます。
- もし陽性だった場合には、より早く確定検査を受けることができます。
- 赤ちゃんについて悩まれ、不安が強い方にとって一つの選択肢になる可能性があります。
留意点
NIPTはあくまでスクリーニング検査です。検査する染色体疾患のリスクが高いのか低いのかを評価しており、確定的な検査ではありません。もし陽性の場合には、診断のために確定検査(羊水検査)が必要となります。「基幹施設」と連携して、しっかりとサポートいたします。
検査を受けられる方
当院で不妊治療を受け、妊娠された方
費用について
| 初回の遺伝カウンセリング | 1カップル 11,000円(税込) |
|---|---|
| NIPT検査費用 | 126,000円(税込) (羊水検査をした場合の検査料も含んでいます) |
| 2回目の遺伝カウンセリング料金(NIPT結果説明時) | 1カップル 5,500円(税込) |
陽性後、羊水検査を希望される場合
| ※陽性後、羊水検査を希望される場合の費用 | 再診料+別途手技料等、55,000円(税込)が必要です。 (麻酔使用の場合は別途麻酔代必要) |
|---|---|
| 3回目の遺伝カウンセリング料金(羊水検査結果説明時) | 1カップル 5,500円(税込)が必要です。 |
PGT-AとNIPTの違い
「PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)」も「NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)」も染色体検査です。しかし、検査を行うタイミングや検査対象等が大きく異なります。
妊娠が成立する前に行う「PGT」
「PGT」は着床前検査、つまり妊娠が成立する前に行う検査です。
体外受精や顕微授精において得られた「胚(受精卵)」の細胞の一部を採取し、染色体の数や構造を検査します。そして、染色体の数や構造に異常がないとされた胚を子宮に戻します。
- 胚の「染色体数」を検査するPGT-A
- 胚の「染色体構造」を検査するPGT-SR
などがあります。
妊娠が成立した後に行う「NIPT」
一方、「NIPT」は出生前検査の一つです。
着床後、つまり妊娠が成立した後に行う検査です。
検査の比較
| 項目 | 着床前胚染色体異数性検査(PGT-A) | 出生前検査 | |
|---|---|---|---|
| 非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT) | 羊水検査 | ||
| 検査のタイミング | 妊娠成立前(胚移植前) | 妊娠成立後(妊娠10-16週以降) | 妊娠成立後(妊娠15-16週以降) |
| 検査対象 | 胚の細胞の一部 | 母体の血液 | 羊水 |
| 検査方法 | 胚の細胞の一部を生検 染色体の数や構造を解析 |
母体から採血 血中の胎児DNAを分析 |
母体のお腹に注射針を刺して羊水を抜き 胎児の細胞を培養して染色体を分析 |
| 検査でわかる内容 | 胚の染色体異常の有無(PGT-Aで全染色体数的異常) | 胎児の21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーの可能性 | 胎児の21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーのほか性染色体の病気などさまざまな染色体の病気 |
| 検査結果の活用法 | 妊娠率を高め流産率の低下が期待できる移植胚の選定 | 出産に向けた意思決定や準備に役立てる | 出産に向けた意思決定や準備に役立てる |
| 母体・胎児へのリスク | 母体への直接リスクはほぼありませんが、胚の細胞を採取したダメージによる着床不全、流産などの可能性は否定できません | 母体・胎児への直接リスクはほぼなし | 針を刺すため感染や出血が起きることがあります。0.3%の割合で流産のリスクがあると言われています |




