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多血小板血漿(PRP)療法について

患者さま本人の血液を用いて、多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)を組成し、標的部位へ注入する「再生医療」になります。
血小板は組織の修復、損傷部位の血管新生、創傷の治癒に必要な「成長因子」を多数放出することが知られています。

PRP療法は、このような血小板から放出される成長因子を専用の医療機器を使用して効率的に濃縮・組成し、治療したい臓器へ注入することによって、本来、自分の身体が持っている細胞の再生能力を局所的に高める治療です。

メリット

日帰りで治療可能です。

【子宮内膜投与】
子宮内膜が厚くなる、子宮内の環境が改善され、着床しやすくなる効果が期待できます。

【卵巣投与】
卵巣機能が改善され、妊娠挑戦の機会が増えます。
※個人差により異なる場合があります

リスク・副作用

採血は少量であり、自分の血液を使用することで、当院で使用するキットは抗凝固剤などの添加物を含まないため、抗凝固剤によるアレルギー反応が起こりにくいです。完全自己血を使用するため副作用は少ないとされ、2025年9月時点で重要な有害事象の報告はありませんが、注射部位の痛み、腫れ、内出血、発熱、感染症、アレルギー反応などのリスクは個人差がありゼロではありません。
PRPを注入する際に人によっては痛みを感じることがあります。