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ライオン株式会社従業員セミナーに参加しました

従業員のみなさんがワーク・ライフの両面で充実したキャリアを実現することを目的として企画されたライオン株式会社従業員セミナーに参加しました。

今回ご一緒したLIONさんはこんな企業スローガンを掲げています。『人の一生は、“今日”という一日一日を積み重ねたものであり、毎日を、前向きに、充実して生きることこそが、幸せの本質だと、LIONは考えます。「今日を愛する。」には、 “今日”だけではなく“未来”の意味も込めているとのこと。価値ある未来に向かって、めぐりくる“今日”という一日一日を、この瞬間を、 いとおしみながら、ていねいに、前向きに生きていくこと。そんな一人ひとりの毎日を、より良い習慣づくりを通じて支え、サステナブルな社会への貢献に取り組み続けることが、私たちLIONの使命です。』

セミナーでは、当院院長より、妊よう性や不妊治療の基礎知識 、結婚・妊娠・出産は選択肢の一つであり、将来望んだ時に選ぶことができるために今できることを紹介しました。後半は、NPO法人Fineの庄司さまより仕事と治療の両立のリアル ・周囲の関わり方について実体験に基づいたお話をお聞かせいただきました。

管理職・同僚としてできること

・正しく知ること

・話しやすい環境を整える

・適度な距離感を保つ

・仲間のシグナルに気づく(遅刻や早退等)

・プライバシーに配慮する

当事者としてできること

例えば自分の中でコントロールできることとできないことを整理してみよう!

など、具体的事例を挙げて説明をしてくださり庄司さまのお話は医療機関としても学びがたくさんありました。

「不妊治療は当事者だけの問題ではなくいつかライフプランを考える時、または誰かを支える立場になった時に、今日の内容が“役立つ引き出し”のひとつになればと思っています。」という庄司さまのご意見に強く共感いたします。

 

セミナー後のアンケート結果です。

「知らない内容も多かったので、まずは知ることが大事なのだと思いました。」
「自身も不妊治療を経ての妊娠・出産・子育てを経験し、今後、後輩たちが自分のライフプランに迷った際にどのように声掛けをすればいいか理解できた。」
「自身も周りには公開していませんが不妊治療に苦しんでいます。前半の先生の、女性に寄り添ったお話の仕方に、リモート参加でしたが思わず涙が出ました。また同時に、年齢の壁の厳しさも痛感しました。後半では、「周りに伝えることで自分の気持ちを守る」という考え方もあると知り、今後の選択肢が増えたように思います。」
「はじめてこのようなセミナーに参加しましたが、医師から直接情報が知れて良かったです。自分が当事者ではなかったとしても周囲の悩んでいる方や関心のある方にもお伝えできる内容だと思いました。」
「今まで知らなかったことがたくさんあった。」
「庄司さんのお話は、妊活にとどまらず、あらゆるライフイベントと仕事の両立に取り組んでいる方をサポートする際の参考になった。妊活を開始したほうがいい年齢のご説明が印象的でした。30代での出産が一般的かもしれませんが、体のことを考えるとそうではないということを、特に男性社員の方に啓発していただけたらいいなと思いました。」
「不妊治療をされる方への接し方などが勉強になりました。」
「医師から直接情報が知れて良かったです。 自分が当事者ではなかったとしても周囲の悩んでいる方や関心のある方にもお伝えできる内容だと思いました。」
「なかなか難しいですが、男性や上司サイドの理解を促進したいと思いました。」などの声が集まりました。

不妊で悩む方がいない未来と、当事者以外の方への理解が進みますように、当院もできる限りの活動をしていけたらと思っています。当事者にとっても、どなたにとっても優しい世の中になってほしいと願っています。貴重な機会をいただきありがとうございました。