⽇本では不妊症の⼥性患者さまが約50万⼈、不育症(妊娠することはできるが流産や死産を繰り返す)の患者さまは約30〜50万⼈いると考えられていますが、それぞれ約半数が原因不明のため治療が難しく、そのために適切な治療法が選べないことがあげられます。少⼦化が進む⽇本において重要な社会課題となっています。
新型コロナウイルス感染症の収束後、経済活動が再開されるにつれ、日本社会において再び深刻な労働力不足が課題として浮上しています。この問題は単なる一時的な現象ではなく、少子高齢化に伴う人口減少という長期的な背景が密接に関連していると言えます。
2035年、日本の労働市場では「1日当たり1,775万時間の労働力が不足」という結果が導かれました。2023年の労働力不足960万時間/日よりも1.85倍大きい数です。今の組織や勤め先で労働力不足を少なからず実感している方は、その実感している倍の労働力不足に陥る場合を考えてみると、深刻さをイメージしやすいのではないでしょうか。潜在的な労働力を発掘し、より多くの人たちが活躍できるような環境・風土が求められている中で、特に女性においては、出産や育児というライフイベントを経て、キャリアにギャップができてしまうだけでなく、職種・職業形態を変更する、あるいはいったん仕事を離れるケースがあります。
本セミナーでは、働きたいという意思のある人たちが健康にいきいきと働けるような環境・風土作りのために、女性活躍支援を進める上でIT技術を使ったソリューションで生産性向上を目指す企業努力や、女性の働き方・生き方を支援する制度作りに積極的に動く人々の取り組み、不妊治療実体験に基づいたライフイベントの乗り越え方などについてご紹介し、それぞれの将来を考えてもらうきっかけづくりになることを目的としています。
愛知県では、「女性が元気に働き続けられる愛知」の実現に向けて、「あいち女性の活躍促進プロジェクト」を推進しています。行政や企業の協力をいただき、社会全体で妊娠、出産、育児がしやすい環境、仕組みをつくっていくためにも、不妊治療当事者以外の方もご参加いただけたら嬉しいです。
共催 豊田通商株式会社・vivola株式会社・まるたARTクリニック
Supported by 愛知県県民文化局男女共同参画推進課
後援 名古屋市 男女平等参画推進課
開催日時 2024年11月28日(木)12:00 – 13:30(11:45よりご入室可能)
申し込み方法 こちらから 参加無料
セミナー概要
👉 Flora株式会社CEO アンナ・クレシェンコ氏
京都府の「第11回京都女性起業家賞」の最優秀賞受賞。
世界を変えうる30歳未満にフォーカスする企画「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」
30人の受賞者のなかから、SCIENCE & TECHNOLOGY & SOCIAL部門に選出された。
トヨタグループの日本とベトナムの工場で実証実験を実施。生理痛やPMSによるパフォーマンス低下は日本では最大3割、ベトナムでは最大7割に上ることがわかった。「個人のセンシティブな領域として触れてこなかった企業も、損失が数字で明確になれば経営課題として無視できなくなる」。
👉まるたARTクリニック 院長 丸田英
どの世代にも知ってほしい!プレコンセプションケア
~希望するライフプランを叶えるために~
👉 NPO法人フォレシア代表理事 佐藤高輝氏
高校卒業後、地元企業に就職。26歳で独立後、2017年に不妊治療を行っている当事者の負担や、不妊治療の社会問題を解決する事業型NPO法人「フォレシア」を設立。不妊治療に関して、仕事との両立負担、経済的負担、知識不足、地域医療格差、精神的負担等を解決することで、子どもを望むすべての方に納得できる選択肢を提供する。
👉村西利恵アナウンサー×まるたARTクリニック院長 丸田英
パネルディスカッション
実体験からの学び、卵子凍結・不妊治療を経て、仕事と子育ての両立の「今」
関西テレビ放送 村西利恵アナウンサー
2003年関西テレビ放送株式会社入社
夕方のニュース番組のキャスターを12年間務め、趣味でもある釣り番組などでも活躍する。現在はアナウンサーとしてだけでなく、大学講師として教壇にも立ち、子どもの教育にも力を注いでいる。36歳で選んだ「卵子凍結」・3回目の結婚・不妊治療を経て、41歳で第1子を出産、43歳第2子出産。2度の育休を取得後復職して現在に至る。