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基本検査だけでは分からない精液検査の新常識

当院では、独身の男性もカップルの男性もまずは精液検査をお願いしています。

精液は精液検査の容器に全量を直接おとりいただきます。検査は射精後、3時間以内に実施します。異常値がでた場合、再検査(3,300円)をご案内します。

 

基本検査

税込2,200円

予約時間 8時30分~15時(外来診療日)

※検査結果は後日ご報告します

※当日結果をご希望される場合は、お電話にて事前に診察予約をお取りください

基本検査項目

・運動精子数 不動精子数 総精子数

・精子濃度

・精子運動率

・直線速度 曲線速度 直進性

・頭部振幅 頭部振動数

 

基本検査ではわからない、オプション検査 DFI検査+抗酸化ストレス検査

税込33,000円

※基本検査の精液検査(税込2,200円)が必ず必要です

※精液の採取方法、予約時間は基本検査と同じです

※採取してから1時間20分以内に2階受付へ提出してください

※精液量、精子数が少ないと検査が行えない場合があります

※検査結果は約2週間後となります

 

DFI検査とは・・・

従来の精液検査では充分に反映できない、「精子の質」に影響する精子DNAの断片化を測定する検査です。通常の精液検査で異常がない方でも、精子のDFIが高い場合、受精率・妊娠率が低下したり、流産率が上昇したりすると言われています。また、不妊に関わらず加齢に応じてDFIが増加することが知られています。

 

年齢と平均的なDFIの数値 (数値が低いほうが状態がいい)

20歳~29歳 12.6%

30歳~39歳 15.2%

40歳~49歳 19.5%

50歳~59歳 26.8%

60歳~80歳 39.3%

 

抗酸化ストレス検査とは・・・

酸化ストレスは、精子の運動性の低下やDNA損傷を招くことから、男性不妊の原因の一つといわれています。酸化ストレスが増える原因には年齢、ストレス、タバコ激しい運動、過度の飲酒などがあります。酸化ストレスから細胞を守る力を抗酸化力といい、その作用を持つ物質を抗酸化物質といいます。精液中の酸化ストレスへの抵抗力を測定します。

 

当院では基本検査プラスDFI検査+抗酸化ストレス検査を最初から受けていただくことをお勧めしています。

次の項目に該当する方は、DFI検査+抗酸化ストレス検査を強く推奨します。

  • 精液検査の所見が不良で原因が見当たらない男性
  • 精液所見は良いのになかなか妊娠に至らないカップル
  • 低受精率や胚の発育不良にお悩みのカップル
  • 流産を繰り返すカップル
  • 40歳以上の男性

(加齢によって増加するDFIですが、若い男性であってもDFIの値が高いことがあります)

 

検査結果は、人工授精や体外受精などの治療法の判断材料や、不妊原因の追究につながります。

独身で、検査所見が悪かった方への解決策

①サプリを飲む

②生活環境の改善

カップルで、検査所見が悪かった方への解決策

①サプリを飲む

②生活環境の改善

③体外受精(顕微授精の推奨になるのか)など

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