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原因不明でなかなか妊娠、生児獲得まで至らない患者さまへ 新しい検査のご案内

2023年2月より、不妊症・不育症でお悩みの⽅へ新しい検査法として「ネオセルフ抗体検査」を開始いたします。


「ネオセルフ抗体」とは、炎症等の刺激によって誘導されたHLAクラスⅡと自己たんぱく質とが複合体を形成した「ネオセルフ抗原」を認識する自己抗体です。この抗体は抗リン脂質抗体症候群を調べる際の検査項目よりもより感度が高く、細胞を使った検査であるため、既存の方法と比較して生体内の現象をより正確に模倣した検査となっています。従来の基準値では見逃されてしまうような方に対しても、その抗体の量を見ることができます。詳しくはこちらをご覧ください。


採⾎した⾎液からβ2GPIネオセルフ抗体を検出し、陽性の⽅は抗リン脂質抗体症候群と同様に抗血小板療法・抗凝固療法の介入などにより、適切な治療を受けていただくことで妊娠率・⽣児獲得率が改善する可能性があります。原因不明とされている不育症患者さまの20%程度が、子宮内膜症や反復着床不全の不妊症患者さまの30%程度が該当すると考えられています。


当院では自費にはなりますがバイアスピリンを処方予定です。検査ご希望の方は、診察室でおたずねください。


料金:37,500円(税込)
※検査方法は採血です。
※保険適用外の検査です。
※検査結果が判明するまで2~3週間程度かかります。