PGTとは、一般的に、妊娠率の低下、流産率の上昇は、受精卵(胚)の染色体数の異常が考えられます。特に、妊娠12週目までの流産は、受精卵(胚)の染色体異常が主な原因と言われています。PGTは、体外受精によって得られた受精卵(胚)の染色体数を、移植する前に調べることで、移植あたりの妊娠率の上昇と、受精卵(胚)の染色体数に起因する着床不全・流産を避ける目的で行います。
施設認定には安定した治療成績、カウンセリング体制、培養技術が求められ、認定施設以外で着床前診断を受けることはできません。2022年9月1日から、日本産科婦人科学会の新見解・細則に則り、一定の条件を満たす方のみにおこなわれる「医療行為」となりました。治療対象となる要件等について詳しくは医師におたずねください。
着床前診断検査前に日本産科婦人科学会作成の動画を視聴し、チェックリストのご提出が必須となります。また、検査前にご夫婦の染色体検査をおすすめしています。保険の体外受精治療で採卵した胚についてPGTを実施したり、PGTを実施した胚を保険で移植したりすることはできません。採卵とPGTの実施は同一施設と定められています。PGTを希望する方は採卵、移植ともに自費診療となります。